【社員インタビュー#05】草野美貴さん

<「珍しいな」と思った出会いから、葬儀社の仕事へ>

高校卒業後は就職を希望していた私は、学校の求人一覧の中で「葬儀社」という文字を目にしました。そのときは、どのような仕事なのか具体的にはよく分かっていませんでしたが、「葬儀社というのは珍しい仕事だな、どんなことをするのだろう」と興味を持ち、候補の一つとして考えていました。ちょうどその頃、祖父が亡くなり、初めて葬儀というものに立ち会いました。祖父の死を受け止めきれず、式の最中は涙が止まりませんでしたが、少し落ち着いてから振り返ったときに「こういう仕事をしてみるのもいいかもしれない」と思うようになり、現在勤務しているあおきへの就職を決めました。

<日々の業務とやりがい>

入社して3年目になります。現在は施行課に所属し、葬儀スタッフとしてお客様の焼香の案内や会場の準備、式後の片付けなどを担当しています。業務は多岐にわたりますが、式が終わった後にご遺族の方から「いい式だったよ。ありがとう」などと声をかけていただけた時には大きなやりがいを感じます。

また、あおきでは月に数回、友引の日に社内イベントを開催しています。最近、映画の上映会をしているのですが、先日はそのイベントで初めて司会を勤めました。葬儀の司会とは違いますので、リラックスした雰囲気の中で緊張することもなくできました。イベントはチラシを通じて一般の方に来ていただいており、ご近所の方が徒歩で来場されることもあります。中にはリピーターの方もおられて、地域とのつながりを感じられる機会にもなっています。

<心に残っているご葬儀>

入社して間もない頃、まだ現場に見学として入っていた時に、今でも強く心に残っているご葬儀がありました。亡くなられたのは当時の私よりも少し年下の方でした。障がいがあったともお聞きしており、ご家族の悲しみの深さがひしひしと伝わってきました。年齢が近かったこともあり、改めて命について考える機会となりました。

<自宅での過ごし方>

実家から職場までは1時間ほどかかるため、就職を機に、実家を離れて会社のある郡山に引っ越して、一人暮らしを始めました。料理などの家事も今ではそれなりに慣れてきました。

仕事が終わってからはパソコンでゲームをしたり、飼っているウナギのお世話をしたりして過ごしています。このウナギは、夏祭りの金魚すくいで偶然手に入れました。お店の人が、金魚の水槽の中におじゃまキャラとして泳がせていた小さなウナギだったのですが、お祭りの終わりがけのタイミングだったこともあり、お店の人から譲ってもらえました。もう2年ぐらい飼っていますが、今では懐いてくると餌をあげようとすると近づいてくるようになり、可愛らしいです。週に1回は水槽の水を替えてあげるなどのお世話も続けていて、日々の癒しになっています。

<これからの目標と、就職を考えている方へ>

現在の目標は、秋に実施される「葬祭ディレクター2級」の資格試験に合格することです。夏頃から社内でも試験に向けた取り組みが始まります。試験内容は「幕張」「接遇」「司会」「実技筆記」などがありますが、私が一番不安に感じているのは「司会」の実技です。喪主様の名前や式の流れを簡単にメモしたものを頼りに、進行をある程度覚えて話していく必要があります。「導師ご入場です。次は〇〇です」というように、場面ごとにアナウンスをしながら進めていくため、今から緊張しています。「幕張」はテーブルに布をきれいに折り目を付けて画鋲で留める実技なのですが、既定の時間内に仕上げなければなりません。これから先輩たちに教わりながら練習を重ねていきたいと考えています。

将来的には、葬儀の司会を自分で担当できるようになりたいと思っています。司会者は、担当者がご遺族と打ち合わせをした内容を把握したうえで、ご遺族から直接お話を伺い、ご希望によっては式の中で故人の思い出をナレーションとして紹介することもあります。先輩たちは早い段階からご遺族と打ち解けて自然に話しやすい関係性を作っています。ご遺族が「(故人は)本当はこれが好きだったんです」と話される場面に立ち会うこともあり、そうした思いを自然に引き出せる力を身につけることが今後の課題です。先輩たちの仕事を間近で見て、学びながら、自分の力を高めていきたいと思っています。

就職活動中の皆さんにお伝えしたいのは、「葬祭業」と聞くと、少し身構えてしまうかもしれませんが、実際にはそこまで精神的に重たいものではありません。もちろん、大切な場面に関わる責任はありますが、やりがいのある仕事です。ご自分のやりたいことを考える中で「普通の就職先の一つ」として検討してみていただけたらと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です